From:林 克典
ここ10年の時代の進化速度はマッハ級です。とてもとても速いです。私は起業してもう10年以上経ちますが、起業当初とやっていること、やらなければいけないことが今は全然違います。何が違うのか?それは方法です。基本、本質は変わっていません。でもでもでも(^^;)方法が格段に進化したことで、本質も深掘りできるようになりました。
今は最新の手法を使って、本質をいかに深掘りできるか?で明暗がハッキリと分かれてきています。これは個人事業も大企業も同じです。時代はすべてを飲み込むように、物凄いスピードで進化しています。付いてきてください!
そもそもマーケティングとは?
もしかすると、あなたはWebマーケティングやデジタルマーケティングには興味がないかもしれません。自分には必要がないと思っています。最初に結論を言いますね。Webマーケティングやデジタルマーケティングは、個人事業でも大企業でもこれからは必須です。しかももう既に、個人事業で大企業でも影響を受けています。
これからのビジネスは、マーケティングが1つの重要テーマになります。
マーケティングとは何か?簡単にいうと次の一連の活動です。
Step1. あなたの存在をお客様になってくれそうな人に気付いてもらう活動
Step2. 気付いてくれた人に興味を持ってもらう活動
Step3. 興味を持ってくれた人に、あなたがして欲しい行動を取ってもらう活動
一言で言うと、お客様にあなたの商品・サービスが欲しい!もしくは必要だ!と思ってもらう活動です。
日本のほとんどのビジネスでは、マーケティングは行われていません。なぜかというと、ほとんどのビジネスが地域密着型で【地縁】(昔からの地域の人間関係)がベースにあったからです。
地域の人はすでに、あなたのことを知っていますし、何をやっているかも分かっています。そして地域の人が欲しいモノや買い物パターンも大体決まっていました。常連さんしかいないので、マーケティングが必要ありませんでした。
地縁 = マーケティングができている状態 とも言えます。
でも今はどうでしょう?ビジネス上の地縁は、私のリサーチでは少なくとも半分は崩れています。
今は 地縁の半減 = マーケティングができていない状態 と言えます。
要するに常連さんが半分に減ったということです。地域の人は、ネットで調べたり、SNSで話題になっているところに買い物に出かけます。ネット通販でもモノを買います。その証拠に、多くのビジネスでは最盛期(たいてい高度経済成長期かバブルの頃)から売上が半分になっています。
今の日本のビジネスを見ていると、このことに気付かずに新規のお客さん相手にも、常連さんと同じように販売しようとしています。つまり、あなたのことを知らない、興味もない、欲しくもない人に、セールスをしているので新規集客しても売上が上がりにくいのです。
他の地域からの参入ビジネスやネット通販はマーケティングを行い、地縁を崩して地域のお客様を獲得しています。今まで地域密着で経営できていたビジネスも、地縁のお客様(常連客)が半減した以上、マーケティンを行わなければ売上が上がらないばかりか、今いる常連客もどんどん取られてしまうでしょう。
Webマーケティング・デジタルマーケティングとは?
マーティングを行っているビジネスが少ない中、マーケティングはここ数年だけ見ても、とんでもないスピードで進化してます。
古くからのマーケティング手法は、チラシ・DM・テレビCMなどが主流でした。インターネットが使えるようになると、ホームページやブログ、メールマガジンなどを使ったWebマーケティングが主流になりました。
これからはデジタルマーケティングが主流になります。というかもうなってます。デジタルマーケティングは、Webマーケティングで発信した情報・コンテンツを、よりお客様の身近へと届け、即座にお客様のレスポンス(反応)を得るマーケティングです。分かりやすく誤解を恐れずに言えば、スマートフォンやスマートウォッチなど、外出しているときも肌身離さず持っているモバイルデバイスに直接情報やコンテンツを届け、即座に行動を起こしてもらうようにするアプローチです。
つまり、リアルタイムなコミュニケーションがデジタルデバイス上で完結してしまうのです。これも分かりやすく言うと、お客様に知ってもう、興味をもってもらう、欲しくなってもらう、買ってもらうという購買ステップを、スマホだけで完結させることが出来るということです。こうすることで、お客様の感情が熱いうちにセールスできるので、ロスなく売上を上げることができます。これがデジタルマーケティングです。
デジタルマーケティングは、ホームページ・ブログ・メールがベースのWebマーケティングを含みつつ、情報の受取り方や行動が多様化したお客様を逃すことなくモバイルデバイスにまで範囲を拡大させたものです。
もう既に行われているデジタルマーケティング
最近買い物に行くと、やたらにLINE@の登録をすすめてきませんか?これもWebマーケティングからデジタルマーケティングに移行しようという試みです。メールよりも、LINE@の方がスマホではリアルタイムのコミュニケーションが取りやすいからです。
この試みも、大半のお店で上手く行っていないようです。私もお店のLINE@によく登録します。登録すると、定期的にセール情報やクーポンが届くことが多いです。LINE@に登録するということは、クーポンが欲しい!とかもありますが、お店の情報を見てもいいよ!というちょっと興味を持った段階です。興味はありますが、今すぐ欲しいとは思っていません。欲しくなるような情報・コンテンツを送ってくれれば、買いたくなるかもしれません。
順序よく購買ステップを踏ませてないからです。いかに購買ステップを踏んでもらうか?をデザインするのがマーケティングです。
デジタルマーケティングの目指している方向
それは、お客様一人一人の要望にあった商品・サービスを可能な限りリアルタイムで届けるということです。これをOne to Oneマーケティングといいます。
戦後復興・高度経済成長期からバブル期までは、大衆に向けて情報発信であり、商品・サービスの提供でした。そのための媒体がテレビ・新聞です。(マスマーケティング)
バブル期以降は専門化が進みました。釣り・ワイン・ゴルフ・車など、そのカテゴリーに興味がある人に特化した情報・商品・サービスの提供が進みました。そのための媒体が、ホームページ・ブログ・メールでした。(Webマーケティング)
これからは、その人個人が今興味があるモノに対しての情報・商品・サービスの提供に移っていきます。媒体はすべてのデジタルバイス・モバイルデバイスで使えるサービスです。ソーシャルメディア(SNS)も含みます。
TポイントカードやWAONカードが行っているのは、まさにデジタルマーケティングでありOne to Oneマーケティングです。お客様個人の買い物履歴・呼応道パターン・位置情報などをデータ化して、趣味趣向にあったクーポンが発行されたりします。またそれらを集めてビックデータ化して、商品開発・仕入れ等に活かしたり、他業種の連携など2次利用3次利用して効果を上げています。これもデジタルマーケティングです。
ビックデータとは?
インターネット回線やテレビ回線などを通して得られる、位置情報や行動履歴など膨大なデータ
まとめ
時代の大きな流れは、マス(大衆) ⇒ カテゴリー(属性) ⇒ パーソナル(個人)へと移行してきています。
個人や大企業などの事業規模を問わず、一人一人のお客様とどう向き合うか?接するか?が求められています。でもよく考えてみると、これは昔から地域密着ビジネスが実践していたことです。元々、マスを相手にはしていません。「○○町の田中さんのご主人は、ブリが好きだから一声かけてみるか」といった風に地域というカテゴリーの中にいる個人に焦点を当てて営業しています。これマーケティングですよ!
長々と書きましたが、まとめとしては地域密着ビジネスに大きなチャンスが来ているということ。これを伝えたかった(笑)
この感覚を、Webマーケティングを含んだデジタルマーケティングに落とし込むだけです。今後、個人でも出来るデジタルマーケティングについての情報やノウハウを随時お届けしていきます。是非、以下のメルマガやLINE@・Messenger・Twitterにも登録しておいてください。
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