From:林 克典

今、ほとんどのお客様がスマホを持っています。なので集客したい、売上を伸ばしたいと思っているならば、スマホに届く情報発信をしなければいけなくなりました。頭が痛いですね(^^;)

かといって、何でも送ればいいというわけでもありません。セール情報ばっかりでは、飽きられ、そしてライバルに埋もれてしまいます。

私の経験上、お客様の気を引き信頼につながるコンテンツは「下ごしらえ」です。

建設業・理容業・小売業・飲食業・宿泊業と携わってきましたが、全部の業種にはまっています。お客様の興味を引き、欲しいな・行ってみようかな・相談してみようかな?という感情を引き出すコンテンツが「下ごしらえ」なんです。

なぜ「下ごしらえ」コンテンツがお客様の興味を引くのか?

ズバリこれはストーリー(物語)を感じるからだと考えています。

「下ごしらえ」とは、商品・サービスが出来るまでの過程、仕入れている商品ならば店頭に並ぶまでの過程です。

人間の脳は、完成形だけを見るよりも、過程を見た方が印象に残ります。なぜかというと、過程とは不完全情報なんですね。人間の脳は、空白を嫌います。なのでその不完全な部分を勝手に埋めていくのです。

何で埋めるかというと、今までの経験であったり、願望であったり、その人の頭の中にあるモノ、もっと言えば経験や願望に基づく物語で埋めていきます。その結果、その商品・サービスは「販売者が売っているモノ」から「自分に関係のあるモノ」にステップアップしていくのです。

お客様は他人の出来事には、あまり興味を示しません。でもそれが自分の出来事だったら、それは大いに興味を引くのです。

「下ごしらえ」のストーリーは「疑似体験」を引き出す

例えば料理を作っているシーンを見ると、唾液が出てきませんか?

これはその料理が完成してた後、食べているのを想像して唾液が出てきます。でも現実には、料理を作っているだけです。

これは頭の中で勝手にストーリーを展開させて、食べている自分を「疑似体験」するから唾液が出てくるのです。

今、どんな仕事もVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を利用した動画を活用しないと、今後生き残れないよ!と言われています。

簡単にいうとVRとは、バーチャルリアリティのことで、自分が仮想現実の世界に入り込めるのが特徴です。プレイステーションでもVRゴールグを付けて遊ぶゲームが出ていますよね。

ARとは、ポケモン GOがまさにこれです。たとえば目の前のポストをスマホで映すと、ポストの横にポケモンが表示されているようなイメージです。ARは拡張現実という技術です。現実世界に仮想のモノを重ねて表示させることで、現実世界を「拡張」するのがARです。

このVR・ARも、本質は疑似体験です。現実世界では体験していないことを「疑似体験」させることで、ストーリーを感じさせたり、なにがしかの感情を引き出すことができます。

VR・ARは、エンターテイメント事業から広まっています。2020年の東京オリンピックでは、VRで家庭でも競技場にいるかのように視聴できると言われています。

他の事業でも、試乗体験できるVR、試着したイメージを確認できるARなど急速に広がっています。

ネックは値段です(^^;)中小企業や個人事業で、本格的なVR・ARを活用する費用はまだ出せません。

ここで思い出してください。簡単に疑似体験させる方法があったことを!そう「下ごしらえ」を見せるということです。

スマホ一台あれば出来る方法です。

スマホではストーリー物が好まれる!

スマホはPCに比べて、画面が小さいですよね?なので、まだ興味が薄い内はいきなり長文のコンテンツは読まない傾向にあります。

あなたも考えてみてください。スマホで何を見ますか?Facebookの友達の投稿だったり、Instagramのストーリー、YouTubeやLINEではないですか?

実際にスマホ利用のほとんどは、SNSの視聴だそうです。そしてSNSに投稿されている内容は、ストーリーが基本です。「今日こんなことがあったよ!」「こんな所に行ってきたよ!」「今ここにいるよ!」など。

最近のYouTubeで流れている広告は、ドラマ形式のモノが多くないですか?企業のCMも!それはスマホ上での視聴であったり、SNS上での拡散が目的です。

つまり、今はストーリーを発信するとお客様が見てくれやすくなるということ!もっといえば、ストーリーがないものは見てくれない傾向にあるんです。なので「下ごしらえ」コンテンツは、スマホととても相性がいいコンテンツです!

では何が「下ごしらえ」のコンテンツになるのか?各業種ごとの一例をご紹介します。

業種ごとの「下ごしらえ」コンテンツの事例

各業種3つづご紹介します。私が行ったことがあるほんの一例です。アイディア次第で無限に思いつくのが「下ごしらえ」コンテンツのいいところ!事例にとらわれず、「私ならどんな下ごしらえコンテンツができるかな?」と考えるときの参考にしてください。

建設業・住宅販売業・リフォーム業

  • ケレンや下地処理の写真や動画(スマホ動画でもOK!)
  • CADやプレゼンソフトで作る簡単なVR(AutoCADや3Dマイホームデザイナーなど)
  • 住宅建築やリフォームの工程が流れで分かる資料

理美容業

  • 実際にカットやパーマなどをしている写真や動画(スマホ動画でもOK!)
  • 使っているハサミやシャンプーなどの道具紹介
  • 顔の形や髪質など別の似合う髪型ワンポイントアドバイスの写真や動画(お話ししているスマホ動画がいいね!)

小売業

  • 入荷商品の梱包を開ける写真や動画(YouTuberの梱包開け動画のように)
  • 商品陳列の実況中継の写真や動画(こんな商品を店頭に並べています!Facebookライブでもいいね!)
  • 展示会やメーカー・問屋などに行ったときの写真や動画(今、○○を仕入れました!○月〇日頃に並びます!予告)

飲食業

  • 調理している写真や動画(スマホ動画でもOK!)
  • 食材の仕入れをしている写真や動画(育てていればなお興味を引く!スマホ動画でもOK!)
  • お客様がお食事してる雰囲気が分かる写真や動画(スマホ動画でもOK!)

宿泊業

  • お風呂などの館内施設やお部屋の雰囲気を感じられる写真や動画(スマホ動画でもOK!)
  • 調理している写真や動画(スマホ動画でもOK!)
  • 最寄りの観光スポットの写真や動画(スマホ動画でもOK!)

まとめ

いかがでしたか?下ごしらえコンテンツは、案外ハードルが低く、高校生のアルバイトスタッフでも出来ます。

実際に私のお客さんの中には、アルバイトスタッフにまかせっきりで、年間1,000万円以上の売上アップできた事例もあります。それぐらい強力なコンテンツなんです!

「下ごしらえコンテンツ・・・難しいな」と思われたら、お客様に普段見せないバックヤードの仕事を見せると考えてみてください。

あなたにとっては、普段の何気ない仕事でも、お客様にとってはとても新鮮に映るものです。そして普段の一生懸命な姿に、お客様は信頼を覚えるのです。そして、それが下ごしらえコンテンツになります。

ぜひあなたのお仕事での下ごしらえコンテンツは何かな?と考えて書き出してみてください。そしてそれを、FacebookなどのSNS、ホームページ・ブログなどのオウンドメディアで発信してみてください。必ず今と違った結果が得られることをお約束します!

もし質問がありましたら、コメントください。可能な限り返答します(^^)/また、あなたのアイディアをコメントいただけると嬉しいです!