From:林 克典

もしあなたの頭の中に、「お客様」という概念があるのなら、今後仕事がなくなりますよ!!!きっとAI(人工知能)に仕事を奪われる前に(T_T)

なぜなら「お客様」は、日本には1人も居なくなってしまったからです。

Tカードは何のためにある?

あなたも、TカードやTポイントの貯まるカードを一枚は持っていますよね?私も持っています(^O^)

もともとTカードは、TSUTAYAのレンタル会員証でした。でも今は、ガソリンスタンドでもファミリーマートでも、カメラのキタムラでも色んなお店で買い物をするとTポイントが貯まります。

そしてTカードを提示して買い物をすると、時々クーポンがもらえませんか?私の場合は、カメラのキタムラとドラックストアでよく使うので、キタムラとドラックストアで使えるクーポンを良くもらいます。そして定期的に、牛角のクーポンがもらえます。

それもキタムラでTカードを使ったときにドラックストアのクーポン、ドラックストアでTカードを使ったときにキタムラのクーポンが出やすい印象です。

これビックデータってやつです。

Tカードを使って買い物したデータが、全部TSUTAYAのデータセンターで集計されているんですね。そのデータを元にTカードの加盟店の売り上げが最大になるように、またTカードを使いたくなるように、私の好みに合いそうなクーポンを出しているのです。

ただ単にTポイントやクーポンを発行して、来店促進しているだけではないのです。ビックデータを集めているのです。

ビックデータとは?

数年前から、話題になっているキーワードです。

ビックデータとは、スマートフィンなどインターンネット経由で得た買い物情報や閲覧情報などの行動履歴、位置情報などから得られる膨大なデータ群のことです。

つまり、大規模な購買データ・ライフスタイルデータです!

このデータを分析すると、その人の行動パターンや好みが分かります。しかも名前や住所などの連絡先付きで。

商売・ビジネスの基本は、お客様の願望や悩みや不安、問題を知り、それを解決することでお代を頂くことです。ビックデータを活用すると、これらのことが分かります。なぜ分かるのか?それは、本人の行動パターンもそうですが、類似の人の行動パターンも大量にありますので、ある程度高確率の予想も出来る訳です。恐るべしビックデータ!

TSUTAYAはビックデータで何をしているのか!?

TSUTAYAといえば、レンタルビデオ屋さんとしておなじみです。今では、TSUTAYAは大規模な購買データ・ライフスタイルデータ、つまりビックデータをプラットフォームにしたビジネスを展開しています。

簡単に言えば、ビックデータをTカード加盟店や、企業に利用してもらうことで、精度の高いマーケティングを提供しているのです。

マーケティング?と思ったならば、こちらを参考にしてください

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精度の高いマーケティングとは、●●さんが今興味がある、欲しいと思っている商品・サービスのみを勧めるマーケティングです。これをOne to One(ワン トゥー ワン)マーケティングといいます。

ビックデータで何をするか?というと、極論するとOne to Oneマーケティングをするためと言えます。

「お客様」ではなく「今、一眼デジカメの購買検討をしている田中太郎様 38歳」

冒頭で「お客様」という概念を持っている人は、仕事がなくなる!と言っていたのは、こういうことです。

お客様や消費者と言われる人は、もう存在していません。存在しているのは「今、一眼デジカメの購買検討をしている田中太郎様 38歳」「毎月25日前後に、コシヒカリ10Kgを買っている横山しずか様 42歳」など、それぞれ人格があり、それぞれのライフスタイルを持っている人間です。

この一人一人の人間を、ビックデータを活用することで割り出すことが出来るようになったのです。

これを凄い!と思うのは、きっと団塊ジュニア以降の若い世代で、団塊ジュニア以降の世代では、昔の普通の光景でもあります。

私も団塊ジュニア世代ですが、子供の頃、近所の魚屋さん、肉屋さん、豆腐屋さんにお遣いに行ったときに、注文をした記憶がありません。私が行くと、お店の人はどこの誰だか分かり、この家はいつも何をどのくらい必要なのかが分かっていました。いつもと違うもの、数量の場合のみお店の人に伝えていました。そしてキャラメルかアメをもらって帰ってきていました。子供を味方に付けて、他店に行かせない戦略ですね(^O^)

個人経営の店舗中心の地域経済から、チェーン店などの大型店舗中心の地域経済に移るときに、どこの誰で、家族構成や、購買情報などのライフスタイルデータが失われてしまいました。そんなものなくても、商品を大量に供給しても売れ続けた時代だったからです。少品種大量生産の時代ですね。その時に、お客様・消費者としてひとくくりにまとめられたのです。

いよいよ商品やサービスが飽和して、少品種大量生産では売れなくなってきました。それぞれの好みに合わせた多品種少量生産を徹底して行わないと、売れないし売れない在庫を莫大に抱えることになります。なので、再度一人一人のライフスタイルデータが必要になったのです。つまり、一人一人のライフスタイルに合った商品・サービスをタイムリーに提供するOne to Oneマーケティングが必須になっているのが現実です。

中小企業・個人でビックデータを活用できるか?

私の考えでは、現段階での中小企業・個人事業でビックデータ活用はできません。理由は2つあります。

理由1. マーケティングを導入していない
理由2. 現段階で費用が高いので採算が取れない

マーケティングとは、誰に?何を?どのように?提供するかを考え続ける仕組みです。これにいつ?を足すとマーケティング戦略になります。マーケティングの仕組みがないと、ビックデータは使いようがありません。なので中小企業・個人事業がほとんどマーケティングを導入していない現状では、ビックデータを活用できません。

マーケティングを導入している中小企業・個人事業でも、現段階では費用が高いので、採算が取れない可能性があります。

ビックデータを活用するには、ビックデータとビックデータを解析するソフト、そしてマーケティング戦略が必要になります。自前で用意するにも、外注するにも今のところ高額です(T_T)

ということで、今のところ中小企業・個人事業ではビックデータは活用できません・・・というと起こりますよね(^^;)

ビックデータ活用の本質は、One to Oneマーケティングとさっきお話ししましたよね?中小企業・個人事業でも、One to Oneマーケティングが行える環境は整っています。

中小企業・個人事業のビックデータ活用に代わるOne to Oneマーケティングとは?

それはマーケティングオートメーションの活用です。マーケティングオートメーションとは、自社・自分のメディアに訪れた人が誰で、どんな行動を取ったか?をスコアリング(点数化)して、点数、すなわち興味の段階に応じた状況提供を自動化するシステムです。

マーケティングオートメーションの詳細はこちらをご覧ください

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マーケティングオートメーションは、数年以内に中小企業・個人事業の必須アイテムになります。そして中小企業・個人事業がビックデータ活用できる環境が整ったとき、一気にスタートダッシュするためにも必要です。なぜならビックデータ活用もマーケティングオートメーションも、本質はOne to Oneマーケティングだからです。

私は中小企業・個人事業がマーケティングオートメーションを使うことをオススメします。理由は5つあります。

理由1. 安価で利用できる(5,000円/月から利用可能)
理由2. マーケティングオートメーションを使うことで、マーケティング戦略が作りやすくなる
理由3. 集客やセールスの成功確率を上げることができる
理由4. お客様が興味のあるモノだけの情報提供・セールスができる
理由5. 制作者・販売者とお客様が幸せになれる(三方良しの事業ができる)

つまり、身の丈に合ったOne to Oneマーケティングをすることで、関わった人がみんな幸せになれるということです(*^_^*)

まとめ

「お客様」という概念があるのなら、今後仕事がなくなりますよ!!!それはお客様一人一人を生身の人間として、お付き合いしていかなければいけない理由と、その方法についてお話ししました。

ある意味、古き良き時代の慣習を、今のテクノロジーを使って現代に復活させるというイメージです(*^_^*)古き良き時代の慣習とは、そのコミュニケーションです。コミュニケーションの結果、注文しなくても欲しいモノが分かる人間関係が形成されたのだと私は考えます。

多くの中小企業・個人事業が、マーケティングオートメーションを使ったOne to Oneマーケティングを行えば、コミュニケーションが復活して、また新たな人間関係が形成されていくのではないかとも考えています。要は、かつての地域のようなコミュニティを作る事ができる可能性を秘めているのです。

大規模店舗の登場以来、特に地方都市の地域密着ビジネスは、衰退の一途をたどっています。Amazonや楽天などの通販会社にもかなりお客様を持って行かれてます。

地域密着ビジネスの衰退原因は、ひとえに地域密着コミュニティの変化・変質によりものです。でも、マーケティングオートメーションを使ったOne to Oneマーケティングを行えば、あなたに密着したコミュニティを作り出すことができます。ぜひ、トライしてみてください。

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